雑記とか

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劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックスを観た話

※今回の記事は「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」の内容についてネタバレが含まれます。ご注意ください。

 

昨今の情勢で延期されていましたが、遂に公開されました「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」

 

本日観てきましたので、感想をば。

 

まずざっくりとネタバレなしで良かった点

1.ニュージェネレーションシリーズの主役キャスト勢揃い

 なんと言ってもこれですね。「ウルトラマンギンガ」~「ウルトラマンタイガ」までの主役キャスト8人が勢揃い。ただただ圧巻です。たぶんもう全員集めるのはそうそうできないんじゃないかな。

 

2. ウルトラマンタイガ真の最終回ともいえる内容

 TV版でも一応完結してますが、映画でもうひとつの完結を迎えるという形でした。

といっても最近のウルトラ映画は大体そんな感じですが。

 

3. ウルトラマンタロウウルトラマンタイガの競演

 TV版では殆どなかったので、映画でがっつり親子共演してくれるのは嬉しかったです。個人的にタロウが好きっていうのもありますが。

 

 

※ ここからネタバレありの雑多感想(CV表記は敬称略)

 

 

 

 

 

 

良かった点

・ウルトラダイナマイトからのグリムド侵入

 タロウがグリムドを倒そうとして「ウルトラダイナマイト」を放ってグリムドを倒した…と思いきや、グリムドに乗っ取られてしまうというシーン。

「ウルトラダイナマイト」って文字通り自分の身体をダイナマイト状にして相手毎爆発→身体を再構成するって技なので、確かにそこに付け込んで再構成時に混ざって乗っ取るっていうのは納得のいく描き方で膝を打ちました。劇中だとさらっとしか解説されてませんでしたが。

 

・イージストンファー

 映画でも出番があって嬉しかったです。DX玩具売ってください。

 

フォトンアース

 映画でも出番があって嬉しかったです。完全にかませでしたが。フォトンアースが無ければ即死だった。

 

・トライスクワッド全員集合

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我らトライスクワッド!

 TVでやらなかった要素回収。やっぱり3人実体化して戦うっていう図が見たかったので、最高に盛り上がりましたね。しかも弱ってるとはいえTV版1話で完敗していたトレギア相手に善戦してたのも成長を感じて良かったです。

 

・トライスクワッドダイナマイト

 ウルトラダイナマイトを見様見真似で再現→トライスクワッド(ヒロユキ含む)の炎を燃やしてタロウ(グリムド)に打ち勝つというシーン。ベタだけど熱かったです。見様見真似で再現できるあたりタイガくんやっぱりエリートだな。

 

・ウルトラホーンにみんなの力を集めるところ

 ここに関しては「ウルトラマン物語*1」を見てるか見てないかでだいぶ見え方が変わってくるところだと思うんですが、子供時分にウルトラマン物語に見た自分としてはかなりエモいシーンでした。

 

 

微妙と思った点

・ヒロユキの増長描写

 冒頭のダダ戦から社長に窘められてもお構いなしな感じで進んでいったので、この映画の主題というかメインイベントになるのかな?と思ったら全然そんなことはなく、普通にタイガたちに窘められたら終わったという。タイガたちと離れるにあたってヒロユキも成長しなければみたいなイベントだったのかもだけどえらく軽く終わった印象。

 

・オリキャスの扱い

 悪いわけじゃないんだけど、生身で出てくるシーンは直近作のルーブ勢以外は唐突に見えて(特にガイさんと大地)微妙に感じました。それぞれ出てくるところは一番イメージにあったところで出てくるんでわからなくはないんですけど。

 

ウルトラマンレイガの強さ描写

 ニュージェネ全員の力を一つにしたスーパーウルトラマンって流れなのにあんまり強さが伝わらない…

強化グリムド倒してるから強いんだろうけどなんかあんまり伝わってこなかった。

 

・トレギアの最期…?

 グリムドと一体化したためそのまま爆散…でいいのだろうか。最後に意味ありげに腹から顔がでてタロウが悲しそうに呟いてたし最期だったのかなぁ…

最期だったとしらちょっとあっさりし過ぎだけど、あれで生きてましたってことでまた出てこられても厄介というか拗らせすぎて描き手側も扱いに困ってませんアイツ?

大体厄介なことの原因はトレギアでしたーってパターンで使いやすさもあったけど、それに見合った最期が思いつかないというか。

 

・劇伴の使い方

 各ウルトラマン戦闘時にそれぞれのテーマ(BGM)が流れるっていうのをやってるんですが、それぞれのシーンが短い&BGMもぶつ切りなので、ここに関してはなんか手抜き感に思えて乗れなかったです。なまじ「10勇士*2」や「きたぞ!われらの*3」ではアレンジメドレーでやっていたので余計に目立つというか。もちろん上げた2例と比べると戦闘シーンめちゃくちゃ短いんですが、個人的に戦闘シーンと劇伴の相乗効果でめちゃくちゃいいシーンだ思うことが多いのでここはマイナス。

 

 

その他小ネタ

・露骨な啓蒙描写

 唐突に転売と不正アクセスダメ絶対的な話が出てきてダメだった。

特に転売についてはウルトラの力現実でも絶賛転売されててホントダメだった。ウルトラメダル買えません!!!

 

・突然出てくるグリージョ

 いきなり出てきたグリージョ。ご、ご都合主義~!!!ってなったけどアサヒちゃんは別宇宙へ跳ぶくらいなんてことなさそうな気もする。ギャラクシーファイトでゼロさんにパワー分けてもらってたし。

 

・完全にいなくなってるX(CV:中村悠一

 不愛想な宇宙人の霊圧が消えた。逆に大地の「イーッサ!*4」が聞けて個人的は良かったんだけど、客演時の同居型ウルトラマンの扱いに困る例が出てしまったな、と。まぁギンガ(CV杉田智一)とかもいつの間にか消えてるけど。

 

・CV森川智之の解

 公開前にどっかのサイト(たしかアニメイトタイムズ?)で出演者に森川智之さん名前が挙がっててちょっと話題になってたんだけど*5、実際出てました。

冒頭のダダ役で。

贅沢なキャスティングすぎる。やたら声のいいダダとやたら声のいいマグマ星人*6が大画面で大暴れ。

 

・ニュージェネのおもしろ担当

 ルーブ兄弟は癒し。

 

総評として、面白いシーンはかなりあったんですが、ひとつひとつのシーンが駆け足で進んでいくのでよく言えばテンポがいい、悪く言えば説明不足という感じでした。

ニュージェネキャスト勢揃いのお祭り映画+ヒロユキタイガのバディ物語の一つの区切りを描かないといけないってことで、そりゃ73分じゃ無理だ、むしろ73分でよくまぁ詰め込んだなという感じです。

映像媒体で発売される際にディレクターズカットとか追加されるといいんですけどね。

 

以上

 

 

 

 

*1:1984年公開の映画。タロウを主人公にそれまでのウルトラマンTVシリーズの映像を再構成したパートと新撮パートを混ぜ合わせた映画。タロウが成長していき最終的にウルトラ兄弟の力をウルトラホーンに集めてスーパーウルトラマンになりグランドキングを倒すという内容。ちなみに「物語」と書いて「ストーリー」と読む。

*2:劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

*3:劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン

*4:ウルトラマンXの掛け声(ウルトラマンの「ヘァッ!」的なもの)

*5:森川智之さんは「ウルトラマンパワード」で主人公ケンイチ・カイの吹き替えを担当

*6:ウルトラマンタイガに登場するマグマ星人はCV黒田崇矢